組踊とは?(台詞編)

沖縄の芸能の一つに「組踊(くみおどり)」というものがあります。

台詞・所作・音楽の3つの要素でなる、例えると「ミュージカル」的なものです。

この記事では、「台詞」について紹介していきますね!😄


初めて組踊を鑑賞する方は、「何言ってるんだろう・・・」となるのが当たり前だと思います!

なぜなら、台詞には現代の日本語ではなく、琉球語が用いられているからなんです!


例えば・・・

【台詞】

「我ぬや中城 若松どやゆる みやだいりごとあてど 首里にのぼる」(組踊「執心鐘入」より)

【読み方】

「ワンヤナカグスク ワカマツィドゥヤユル メデイグトゥアティドゥ シュイニヌブル」

【意味】

「私は中城若松である。御奉公のことがあって首里に向かうのだ。」


と唱えているわけなんです!


実際に唱える(台詞をいう事を「唱える」と言います。)時には、独特の抑揚があり、唱えるスピードや音程を変える事で、それぞれの役を表現していきます。

少年の役(若衆)は、「淡々と」

女役は、「しなやかな抑揚でゆったりと」

男役は、「力強く」

というような感じですね。


私は、地謡なので唱えたりはしませんが・・・

台詞は組踊の独特かつ重要な要素と言えますね!


「意味がわからないのに、どう観たらいいの?」と思う方もいらっしゃるでしょう。


ご安心下さい!


劇場によっては現代語訳の字幕がついていたり、入場時のパンフレットに台本が載っていたりと、観客の皆様に楽しんでもらうための様々な工夫が施されています。


少しでも組踊に興味を持っていただけると嬉しいです!😄

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