前回の台詞編に続いて、
今回は、「所作」について紹介していきますね!😄
組踊は、「琉球舞踊」の所作が用いられており、抑えられた表現が特徴です。
例えば・・・
恋人との再会の場面では、嬉しさを表現する時、実際に抱き合ったり、涙を流したりなどはしません。
画像:「琉球王朝の美〜組踊、その継承と発信〜」(組踊「手水の縁」)より参照
上の画像のように右手をお互いの肩に差し伸べて、腰を落とす所作が、抱き合う表現になります。
他にも、登場人物が舞台上を一周することで場所の移動を表したりします。
組踊は、舞台の背景幕やセットが変わるわけではなく、紅型幕一枚で進行していくので,鑑賞されるみなさんの想像力が組踊を楽しむポイントになるわけです。
ですので、「今、抱き合っているな。」「今、場面が変わったな。」という風に想像しながら鑑賞してみると、また一段と組踊を楽しむことができると思います。
まだコロナ禍で思い通りの行動はできませんが、落ち着いた時には、みなさんと公演などでお会いできることを楽しみにしています✨
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